原爆供養塔清掃 犠牲者に思い 平和公園で20人
24年11月21日
広島戦災供養会は20日、広島市中区の平和記念公園にある原爆供養塔とその周辺を清掃した。死者の無念の思いを背負って核兵器廃絶へ運動してきた日本被団協のノーベル平和賞受賞が決まる中、引き取り手がないまま眠る犠牲者に思いをはせた。
供養会と中区の女性会会員、市職員たち計約20人が参加。黙とう後、直径16メートル、高さ3・5メートルの供養塔と周辺にたまった落ち葉を、熊手や竹ぼうきでかき集めた。約7万人分といわれる犠牲者の遺骨が安置された納骨堂にも風を通した。
毎年この時期に実施。原爆資料館の元館長で供養会の畑口実会長(78)は原爆で父親を失い、自身も胎内被爆した。「父の骨もここにあるかもしれないと思い、活動してきた。平和賞で核兵器廃絶への願いが世界に伝わった」と話した。(野平慧一)
(2024年11月21日朝刊掲載)
供養会と中区の女性会会員、市職員たち計約20人が参加。黙とう後、直径16メートル、高さ3・5メートルの供養塔と周辺にたまった落ち葉を、熊手や竹ぼうきでかき集めた。約7万人分といわれる犠牲者の遺骨が安置された納骨堂にも風を通した。
毎年この時期に実施。原爆資料館の元館長で供養会の畑口実会長(78)は原爆で父親を失い、自身も胎内被爆した。「父の骨もここにあるかもしれないと思い、活動してきた。平和賞で核兵器廃絶への願いが世界に伝わった」と話した。(野平慧一)
(2024年11月21日朝刊掲載)