旧陸軍の被爆遺構を公開 軍馬水飲み場の石畳 Eピース建設で出土
24年11月22日
広島市は21日、エディオンピースウイング広島(中区)の建設に伴う発掘調査で出土した被爆遺構の公開を始めた。旧陸軍輸送部隊「中国軍管区輜重(しちょう)兵補充隊(輜重隊)」施設跡の一部で、軍馬の水飲み場の床材に使われた石畳などを展示している。
スタジアムと城南通りを挟んだ南側で、物資を運んだ軍馬を弔う碑のそばに、発掘された計約17平方メートル分の石畳57枚と7平方メートルのアスファルトを敷いた。「被熱痕跡は、被爆後の火災による被熱の可能性がある」などとする説明板を添えている。スタジアム東側にも石畳2枚を置いた。
発掘調査は2020、21年に市中央公園のスタジアム建設地で実施。広島城西側で被爆前は陸軍施設があり、石畳約800枚が出土した。市は処分したり埋め戻したりしたが、被爆者や市民の団体、考古学者たちは十分な保存を求めていた。その一人で、西区の多賀俊介さん(74)は公開初日に見学し「スタジアムや周辺の公園を訪れる多くの人が立ち寄り、広島の歴史を知ってほしい」と願った。(下高充生)
(2024年11月22日朝刊掲載)
スタジアムと城南通りを挟んだ南側で、物資を運んだ軍馬を弔う碑のそばに、発掘された計約17平方メートル分の石畳57枚と7平方メートルのアスファルトを敷いた。「被熱痕跡は、被爆後の火災による被熱の可能性がある」などとする説明板を添えている。スタジアム東側にも石畳2枚を置いた。
発掘調査は2020、21年に市中央公園のスタジアム建設地で実施。広島城西側で被爆前は陸軍施設があり、石畳約800枚が出土した。市は処分したり埋め戻したりしたが、被爆者や市民の団体、考古学者たちは十分な保存を求めていた。その一人で、西区の多賀俊介さん(74)は公開初日に見学し「スタジアムや周辺の公園を訪れる多くの人が立ち寄り、広島の歴史を知ってほしい」と願った。(下高充生)
(2024年11月22日朝刊掲載)