復興とバタンコ 紙芝居に 西区の作家いくまささん、児童の絵ベースに制作 24日 佐伯区で中高生が初上演
24年11月22日
東洋工業(現マツダ)の三輪トラックが活躍する姿を通じて広島の戦後復興を描く紙芝居「広島バタンコ物語」を、紙芝居作家いくまさ鉄平(本名・福本英伸)さん(68)=広島市西区=が完成させた。音楽と組み合わせた「絵おと芝居」として24日、広島なぎさ中・高(佐伯区)の放送部員が初めて上演する。(石川昌義)
紙芝居は被爆後の焼け野原を走る三輪トラック(バタンコ)が主人公。被爆の惨状や復興へ立ち上がった人々の心情、戦時中の東洋工業の様子などを描く。
ベースとなる絵は、なぎさ公園小(佐伯区)の6年生約70人が描いた。6月に校内であった朗読会で、広島ホームテレビ(中区)のアナウンサー渡辺美佳さん、野村舞さんが物語を読み聞かせ、児童がイメージを膨らませて絵筆を走らせた。いくまささんは「絵を描くことで、子どもたちが物語の世界を深く理解してくれた」と目を細める。
絵おと芝居を演じるのは放送部員7人。練習では市内の劇団員の指導を受け、セリフと生演奏を合わせるタイミングや情感の込め方を確認した。バタンコを演じる中学1年末広嬉久乃(きくの)さん(13)は「苦しくても、未来に向かって前向きに頑張る気持ちを伝える」と意気込む。
24日の公演は午後1時半から、広島なぎさ中・高で。修道中・高(中区)放送班による「広島サッカー復活物語」、ホームテレビのアナウンサーたちによる「ヒロシマ7DAYS」の上演もある。
入場無料。要申し込み。いくまささん☎090(9734)9389。
(2024年11月22日朝刊掲載)
紙芝居は被爆後の焼け野原を走る三輪トラック(バタンコ)が主人公。被爆の惨状や復興へ立ち上がった人々の心情、戦時中の東洋工業の様子などを描く。
ベースとなる絵は、なぎさ公園小(佐伯区)の6年生約70人が描いた。6月に校内であった朗読会で、広島ホームテレビ(中区)のアナウンサー渡辺美佳さん、野村舞さんが物語を読み聞かせ、児童がイメージを膨らませて絵筆を走らせた。いくまささんは「絵を描くことで、子どもたちが物語の世界を深く理解してくれた」と目を細める。
絵おと芝居を演じるのは放送部員7人。練習では市内の劇団員の指導を受け、セリフと生演奏を合わせるタイミングや情感の込め方を確認した。バタンコを演じる中学1年末広嬉久乃(きくの)さん(13)は「苦しくても、未来に向かって前向きに頑張る気持ちを伝える」と意気込む。
24日の公演は午後1時半から、広島なぎさ中・高で。修道中・高(中区)放送班による「広島サッカー復活物語」、ホームテレビのアナウンサーたちによる「ヒロシマ7DAYS」の上演もある。
入場無料。要申し込み。いくまささん☎090(9734)9389。
(2024年11月22日朝刊掲載)