滑走路沖合移設 艦載機受け皿に 岩国2次訴訟で原告側
24年11月23日
米軍岩国基地(岩国市)の周辺住民が米軍機などの騒音被害の損害賠償と夜間・早朝の飛行差し止めを国に求めた第2次訴訟の第7回口頭弁論が22日、山口地裁岩国支部であった。原告側は、米空母艦載機移転後の騒音被害の悪化を訴えた。
原告は準備書面で、2010年に完了した滑走路の沖合移設は、厚木基地(神奈川県)から艦載機を移転させる受け皿になったと主張。艦載機の移転が完了した18年度以降、基地周辺で騒音回数が増え、「うるささ指数(W値)」が悪化したと指摘した。
国は準備書面で、原告が訴える騒音による聴力障害について、国内外の調査研究結果で航空機騒音による騒音性難聴を認める科学的知見はないと主張。生活妨害や睡眠妨害についても具体的な立証がされていないと反論した。第8回口頭弁論は来年3月14日の予定。
(2024年11月23日朝刊掲載)
原告は準備書面で、2010年に完了した滑走路の沖合移設は、厚木基地(神奈川県)から艦載機を移転させる受け皿になったと主張。艦載機の移転が完了した18年度以降、基地周辺で騒音回数が増え、「うるささ指数(W値)」が悪化したと指摘した。
国は準備書面で、原告が訴える騒音による聴力障害について、国内外の調査研究結果で航空機騒音による騒音性難聴を認める科学的知見はないと主張。生活妨害や睡眠妨害についても具体的な立証がされていないと反論した。第8回口頭弁論は来年3月14日の予定。
(2024年11月23日朝刊掲載)