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ガザの子ども 平和願う絵展示へ 武田高インターアクトクラブ あす広島の国際フェスタ

 東広島市黒瀬町の武田高インターアクトクラブは24日、パレスチナのガザ地区の子どもが描いた平和の絵を広島市中区の広島国際会議場などである国際フェスタで展示する。戦闘の即時停戦を願い、平和への思いを広めようと企画した。(石井雄一)

 同部は長年、ガザ地区の児童生徒とオンラインを通じた交流を続けている。2019年にアートコンテストを実施し、現地の小学生が平和をテーマに絵を描いた。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の調整による交流行事で昨秋、同高を訪れたガザの中学生3人から約40枚の絵を手渡されたという。

 部員が選んだ約20枚を展示する予定。平和な世界と戦争のあるガザの世界を対比して表したり、大きな木に子どもが求める「教育」「食べ物」などの果実を描いたり、作品一つ一つにメッセージが込められている。

 作品について、パレスチナに滞在経験があり、同部を指導する米国人のアシュリ・サウザー教諭(49)は「過酷な状況下で、平和を捉える視点が日本とは全く違うことが分かるはず」と話す。部長の2年大東一華(いちか)さん(17)は「消息が分からなくなった子どももいる。平和を願って描いた子が亡くなったかもしれない現実を直視し、メッセージを受け取ってほしい」と願う。

(2024年11月23日朝刊掲載)

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