[被団協ノーベル平和賞] オスロに「原爆の絵」13点 画像データ 関連展示へ提供 原爆原爆資料館
24年11月27日
原爆資料館(広島市中区)は26日、来月の日本被団協のノーベル平和賞受賞に合わせてノルウェー・オスロで始まる関連展示に、被爆者たちが描いた「原爆の絵」13点の画像データを提供すると発表した。被爆者の脳裏に焼き付いた、79年前の惨状を伝える。(野平慧一)
展示を企画しているノーベル平和センターが、資料館のデータベースにある約2千点の中から選んだ。広島第一陸軍病院(現中区基町)で血まみれとなった兵士や看護師、猛火を逃れて川に入る人たち、路面電車の乗降口に立ったまま黒焦げになった母子、川面に漂う数え切れない遺体…。被爆者たちが核兵器廃絶を訴える原点となった光景が描かれている。
センターは画像データをはがきサイズ(縦10センチ、横15センチ)にカラー印刷し、来場者に手に取って触れてもらうようにする。当時の出来事を身近に感じ、より共感できる手法として考えたという。期間は、平和賞授賞式翌日の12月11日から来年11月中旬までの約1年間を予定する。
原爆資料館は、被爆者の遺品など実物についてもセンター側から新たに依頼があれば貸し出しを検討する。「被爆の実態を国際的に発信する絶好の機会。じっくり見てほしい」と望んでいる。
(2024年11月27日朝刊掲載)
展示を企画しているノーベル平和センターが、資料館のデータベースにある約2千点の中から選んだ。広島第一陸軍病院(現中区基町)で血まみれとなった兵士や看護師、猛火を逃れて川に入る人たち、路面電車の乗降口に立ったまま黒焦げになった母子、川面に漂う数え切れない遺体…。被爆者たちが核兵器廃絶を訴える原点となった光景が描かれている。
センターは画像データをはがきサイズ(縦10センチ、横15センチ)にカラー印刷し、来場者に手に取って触れてもらうようにする。当時の出来事を身近に感じ、より共感できる手法として考えたという。期間は、平和賞授賞式翌日の12月11日から来年11月中旬までの約1年間を予定する。
原爆資料館は、被爆者の遺品など実物についてもセンター側から新たに依頼があれば貸し出しを検討する。「被爆の実態を国際的に発信する絶好の機会。じっくり見てほしい」と望んでいる。
(2024年11月27日朝刊掲載)