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被爆ピアノの音 児童の歌と共鳴 安佐北の鈴張小

 市民グループ「ひろしま被爆ピアノ友の会」による原爆犠牲者への慰霊の演奏が26日、広島市安佐北区安佐町の鈴張小であった。学校近くの慰霊碑前で予定していたが、雨天のため校内に変更。子どもたちが平和への思いを歌声に乗せた。

 同会が爆心地から約3キロの宇品地区(現南区)の民家にあったとされるアップライト型のピアノを同小に持ち込んだ。「ひろしま平和の歌」など3曲を音楽の担当教諭が奏で、全児童約80人で合唱した。6年佐々木望晴(みはる)さん(11)は「戦争がない社会を願って心を込めた」と振り返った。

 同会は来年8月の被爆80年に向け、市内約200カ所の慰霊碑を巡り、地元の人に演奏を依頼する企画を展開中。今年1月に始め、これまでに安佐南区や東区を回った。メンバーの立川元英さん(69)は「平和の種をまく取り組みを続けたい」と話していた。

(2024年11月27日朝刊掲載)

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