小説に核廃絶の願い 西区の作家北村さん執筆 「ヒロシマの本音 代弁したい」
24年11月29日
広島市西区の作家北村俊明さん(77)が、核兵器廃絶を願う小説「ヒロシマからのメッセージ」を完成させた。核が脅しに使われるなど緊迫する国際情勢をきっかけに、病気に苦しむ中で奮起して筆を執った。「ヒロシマの本音を代弁したい」とし、書籍化に向けて出版社を探している。
広島在住の高齢男性が被爆2世の旧友との再会や平和学習に訪れた孫との対話を通じ、平和への思いなどを深めていくストーリー。孫と語り合う場面では「人類が核兵器をちらつかせて他の国々を支配するようになったとしたら、平和な世界なんて永遠にくりゃあせん」などと語る。
NTTグループの営業マンだった北村さんは1995年、侑木京介のペンネームでデビュー。ミステリー5作品を出版したが、約20年前に大腸の病気を患い執筆から離れていた。ロシアやイスラエルが「核の脅し」を見せる現状を憂い、約半年かけてA4約100ページの長編を完成させた。
北村さんは、被爆2世の仲間をモチーフにした別の小説も執筆中という。「広島や長崎の平和を願う人たちが抱える思いを自分なりに解釈して表現したい」と話している。(頼金育美)
(2024年11月29日朝刊掲載)
広島在住の高齢男性が被爆2世の旧友との再会や平和学習に訪れた孫との対話を通じ、平和への思いなどを深めていくストーリー。孫と語り合う場面では「人類が核兵器をちらつかせて他の国々を支配するようになったとしたら、平和な世界なんて永遠にくりゃあせん」などと語る。
NTTグループの営業マンだった北村さんは1995年、侑木京介のペンネームでデビュー。ミステリー5作品を出版したが、約20年前に大腸の病気を患い執筆から離れていた。ロシアやイスラエルが「核の脅し」を見せる現状を憂い、約半年かけてA4約100ページの長編を完成させた。
北村さんは、被爆2世の仲間をモチーフにした別の小説も執筆中という。「広島や長崎の平和を願う人たちが抱える思いを自分なりに解釈して表現したい」と話している。(頼金育美)
(2024年11月29日朝刊掲載)