オブザーバー参加「首相説得に努力」 公明代表、箕牧代表委員と面会 日本被団協ノーベル賞受賞
24年12月2日
公明党の斉藤鉄夫代表は1日、ノーベル平和賞受賞が決まった日本被団協の代表委員で広島県被団協理事長の箕牧(みまき)智之さん(82)を同県北広島町の自宅に訪ねた。石破茂首相に核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加を要請した結果を報告し「わずかだが進んだ。粘り強く説得の努力をする」と述べた。
斉藤氏は11月下旬の面会時に首相が、同じ米国の「核の傘」の下にありながらオブザーバー参加したドイツの事例を検証する考えを示したと説明。ロシアの核の脅しにも触れ「いったん使われたら核抑止力も何もなくなる。被団協の皆さんの『二度と使わせてはならない』という規範を大事にしたい」と語った。
箕牧さんは「首相に直談判され、うれしく思う」と受け止め、オブザーバー参加をあらためて要望した。斉藤氏は取材に対し「安保条約下で批准できないのはまだ理解できるが、オブザーバー参加とは矛盾しない。受賞で米国の理解も得られやすくなる」との認識を示した。(下高充生)
(2024年12月2日朝刊掲載)
斉藤氏は11月下旬の面会時に首相が、同じ米国の「核の傘」の下にありながらオブザーバー参加したドイツの事例を検証する考えを示したと説明。ロシアの核の脅しにも触れ「いったん使われたら核抑止力も何もなくなる。被団協の皆さんの『二度と使わせてはならない』という規範を大事にしたい」と語った。
箕牧さんは「首相に直談判され、うれしく思う」と受け止め、オブザーバー参加をあらためて要望した。斉藤氏は取材に対し「安保条約下で批准できないのはまだ理解できるが、オブザーバー参加とは矛盾しない。受賞で米国の理解も得られやすくなる」との認識を示した。(下高充生)
(2024年12月2日朝刊掲載)