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全ての国・地域招待を 広島県原水禁 8・6式典で市に要請

 広島県原水禁は29日、原爆の日の平和記念式典に全ての国・地域の代表者を招待するよう主催する広島市に申し入れた。市が検討中の要請の方法についても、開かれた場で議論し、市民の声が反映されるよう求めた。

 申し入れ書では、今年の式典で市民への説明がないままロシアとベラルーシを招待せず、イスラエルを招待した点を問題視。各国・地域の代表者を招くのが大前提とした上で、特定の国の施策を抜き出して非難し、招かない「排除基準」を設けないよう訴えた。

 金子哲夫代表委員(76)は「全ての国・地域を呼ぶという基準を設けないと、判断が恣意(しい)的になる」と強調。応対した市民局の中谷満美子局次長は「誤解を招くことがないよう要請の方法を見直す」と答えた。(野平慧一)

(2024年11月30日朝刊掲載)

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