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「ヒロシマ通訳」40年 会員240人超 英語で平和公園案内 HIP 中区で記念パーティー

 市民団体「平和のためのヒロシマ通訳者グループ(HIP)」が発足から40周年を迎え1日夜、中区のホテルで記念パーティーを開いた。メンバーと活動を支える仲間たち約60人が出席し、思い出を語り合った。

 1984年に約20人で発足したHIPは、現在240人を超える会員が所属。平和記念公園(中区)を訪れる外国人らを英語で案内する活動を続けている。

 冒頭、当初からの代表で被爆者の小倉桂子さん(87)=中区=が登壇しあいさつ。原爆資料館長などを務め海外要人の通訳もしていた夫の馨さんの急逝後、次々舞い込むヒロシマ案内の依頼に対応するため仲間を募った40年前を振り返った。会場では、勉強会を開いたり、「ヒロシマ事典」をはじめとする3冊のガイド本を発行したりしてきたHIPの地道な活動を伝える映像も流された。

 小倉さんは日本被団協のノーベル平和賞授賞式に合わせてノルウェー・オスロで11日にあるフォーラムに招かれ、被爆体験を語る。「たくさんの人に支えられてこの40年があり、今度はオスロで世界の人々に語りかけることができる素晴らしいチャンスを皆さんにご報告できてうれしい」と感謝の言葉を述べた。(森田裕美)

(2024年12月3日朝刊掲載)

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