平山郁夫さん没後15年 美術館が募集 思いつなぐメッセージを 瀬戸田 記入スペース来月5日まで
24年12月3日
文化勲章受章の日本画家、平山郁夫さん(尾道市瀬戸田町出身)が79歳で亡くなって2日で15年となった。同町の平山郁夫美術館は肖像写真を展示し、平和への祈りと故郷への愛着を絵筆に込めた平山さんの思いをつなぐメッセージの募集を始めた。
1997年の同美術館のオープン時に平山さんが寄せた文章とともに、にこやかな表情の写真を玄関ロビーに掲示。そばに入館者がメッセージを書き込めるスペースを設けた。
旧制修道中の生徒だった45年、学徒動員先の広島市内で被爆し、九死に一生を得た平山さん。開館時の文章にも「被爆の後遺症に苦しみましたが、画家となり平和への祈りを描くことによってこれを越えることができた」とつづる。
福井県越前市から訪れた三田村啄龍さん(70)は「被爆があったからこそ、平和へのいちずな思いがあったと感じる。みんなで継承していかないといけない」と話した。
メッセージの募集は来年1月5日まで。一部を交流サイト(SNS)で随時、公開する。 (西山文男)
(2024年12月3日朝刊掲載)
1997年の同美術館のオープン時に平山さんが寄せた文章とともに、にこやかな表情の写真を玄関ロビーに掲示。そばに入館者がメッセージを書き込めるスペースを設けた。
旧制修道中の生徒だった45年、学徒動員先の広島市内で被爆し、九死に一生を得た平山さん。開館時の文章にも「被爆の後遺症に苦しみましたが、画家となり平和への祈りを描くことによってこれを越えることができた」とつづる。
福井県越前市から訪れた三田村啄龍さん(70)は「被爆があったからこそ、平和へのいちずな思いがあったと感じる。みんなで継承していかないといけない」と話した。
メッセージの募集は来年1月5日まで。一部を交流サイト(SNS)で随時、公開する。 (西山文男)
(2024年12月3日朝刊掲載)