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WFC 平和交流の新拠点 西区から中区に移転 新館長も 7日にお披露目

 NPO法人ワールド・フレンドシップ・センター(WFC)の国際平和交流の拠点と事務所が、広島市西区から中区のビル内に移転した。米国から新館長夫妻も迎え、7日にオープンハウスを開いてお披露目する。(森田裕美)

 WFCは米国出身の平和活動家、故バーバラ・レイノルズさん(1915~90年)が65年に創設。海外から訪れる人たちに被爆証言や研修を通じてヒロシマの実情を伝えるほか、米国や韓国との平和使節団の相互派遣事業などに取り組んできた。これまでの拠点だった西区の民家は老朽化が進んだため、長く移転先を探していた。

 新施設はビルの3、4階で、3階が事務所と研修室。引き続き英会話クラスなどが開かれている。4階は来訪者の簡易宿泊施設で、11月に就任した第43代館長ブラッドリー・コックスさん(60)とスーザン・コックスさん(59)夫妻が常駐する。

 被爆80年の2025年に創設から60周年を迎えるWFC。立花志瑞雄理事長は「日本被団協にノーベル平和賞が決まり、いま一度、核兵器廃絶のため被爆地に何ができるか考えるべき時」と強調。「WFCが長年培ってきた海外とのつながりを再構築しながら、草の根の市民が対話できる場となるよう、努力を続けたい」と話している。

 オープンハウスは午前10時~午後3時。中区舟入中町11の13 クレール舟入中町3、4階。☎082(503)3191。

(2024年12月4日朝刊掲載)

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