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「日本 オブザーバー参加を」 核禁条約 オーストリア外交官 広島訪問

 核兵器禁止条約を推進するオーストリアのミヒャエル・レンディ駐日臨時代理大使が3日、広島市を訪れた。市役所で松井一実市長と面会し、締約国会議(次回2025年3月)への日本政府のオブザーバー参加を期待した。

 レンディ氏は「オーストリアにとって核兵器の問題は非常に重要で、核兵器を禁止するための取り組みの最前線に立ってきた」と強調。禁止条約への日本の参加を「強く勧めたい」と述べた。また、25年の大阪・関西万博に合わせた同国要人の被爆地訪問を松井市長から要請され、来日するという地方自治体の首長たちに提案する考えを示した。

 広島オーストリア協会の例会出席などのため、広島を訪れた。この日、原爆資料館(中区)も見学した。(下高充生)

(2024年12月4日朝刊掲載)

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