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核禁条約会議に改めて消極姿勢 首相、書面で回答

 石破茂首相は5日、核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加に消極的な姿勢を改めて示した。核兵器を持つ国々が条約に加わっていないのを理由に挙げた。11月11日の記者会見で指名されなかった中国新聞の質問に書面で回答した。

 首相は、北朝鮮による核ミサイル開発の進展などを念頭に「わが国は戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面している」と主張。日本の役割は即時の参加ではなく「核兵器保有国を関与させる」ことだとした。

 一方、禁止条約は「核兵器のない世界」に向けた「出口ともいえる重要な条約」と表現。岸田内閣の姿勢を踏襲した。

(2024年12月6日朝刊掲載)

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