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原爆体験 生徒が朗読劇 中区であす 県内3高の放送部員

 市民や高校生らが原爆体験記の朗読や平和の歌の合唱を披露する「みんなで伝え合おうヒロシマ・ナガサキ 広島の会」が7日、広島市中区の原爆資料館東館メモリアルホールである。舟入高(中区)と海田高(海田町)、尾道東高(尾道市)の放送部員計6人が一緒に朗読する。

 朗読するのは、原爆で生徒と教職員計676人が犠牲となった広島市立第一高等女学校(市女、現舟入高)の遺族たちの手記「流燈(りゅうとう)」を基に編まれた劇。このほど舟入高と海田高の生徒が合同練習に励んだ。

 「体を抱き上げると、もんぺはひざから下はなく、火傷した皮膚がズルッとむけて垂れ下がっていました」。親たちが焼け野原を歩きわが子を見つけた場面では、感情を込めて言葉を発した。さらに、「お父さん、喉が痛い!」という死に際の叫びをどう表現すべきかも話し合った。舟入高2年の三浦桃奈さん(17)は「原爆が一人一人の人生を奪ったことを思い、朗読したい」と話す。

 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の朗読ボランティア有志らが主催。午後1時~5時。「流燈」朗読は午後1時50分から。映像作品の上映などもある。入場無料。実行委員会の叶さん☎090(4892)4864。 (頼金育美)

(2024年12月6日朝刊掲載)

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