『書評』 郷土の本 社会の課題解決へ 話し合う「場」作る
24年12月8日
平和記念公園(広島市中区)の近くでブックカフェを営む安彦恵里香さん(45)が、開業を志してからの奮闘をつづった「ハチドリ舎のつくりかた」を刊行した。
政治、ジェンダー、差別…。さまざまな社会課題に向き合いたい人が集い、考えを話し合う「場」として作り上げたのがハチドリ舎だった。
当初から大切にしているのが「6」が付く日のイベント。被爆者と来訪客が自由にコミュニケーションを取る。「普通の会話のなかで、今も続く日常のなかで原子爆弾が落とされたことを感じてほしい」とつづる。
性的マイノリティーの人たちが集う「セクマイBAR」や、憲法の大切さを弁護士とともに考える会も。今は月30本ものペースで企画を催す。
茨城県出身の安彦さんがヒロシマに心を寄せるに至った経緯や、開業の資金調達の苦労なども率直に記している。
安彦さんは「この本が、社会課題解決を目指すプレーヤーが増えるきっかけになればうれしい」と話している。
地平社、1980円。(山田祐)
(2024年12月8日朝刊掲載)
政治、ジェンダー、差別…。さまざまな社会課題に向き合いたい人が集い、考えを話し合う「場」として作り上げたのがハチドリ舎だった。
当初から大切にしているのが「6」が付く日のイベント。被爆者と来訪客が自由にコミュニケーションを取る。「普通の会話のなかで、今も続く日常のなかで原子爆弾が落とされたことを感じてほしい」とつづる。
性的マイノリティーの人たちが集う「セクマイBAR」や、憲法の大切さを弁護士とともに考える会も。今は月30本ものペースで企画を催す。
茨城県出身の安彦さんがヒロシマに心を寄せるに至った経緯や、開業の資金調達の苦労なども率直に記している。
安彦さんは「この本が、社会課題解決を目指すプレーヤーが増えるきっかけになればうれしい」と話している。
地平社、1980円。(山田祐)
(2024年12月8日朝刊掲載)