修学旅行生向け 新設表明 原爆資料館展示 27年秋目標 広島市長
24年12月7日
広島市の松井一実市長は6日、原爆資料館(中区)の東館地下1階に修学旅行生向けの展示・学習スペースを新設する考えを正式に表明した。混雑対策とともに、被爆地を訪れる小中高生の平和学習の効果を高め、被爆の実態への理解を深めてもらう。展示内容は今後、外部の専門家による検討委員会を設けて詳細を決める。
市議会一般質問で、松井市長は「若い世代に被爆者の体験や平和への思いを伝えるのは被爆の惨禍を経験した市の責務だ」と述べた。
市によると、展示・学習スペースは東館地下1階の複数の会議室計約500平方メートルを想定。動線と展示内容は現時点で未定。2027年秋の完成を目指すという。資料館の混雑が常態化する中、被爆の実態をじっくりと学ぶ機会を設ける。
被爆体験の継承に向けて、市は人工知能(AI)を活用して画面上の被爆者と疑似対話をできる装置を製作中。被爆前後の市街地の様子に触れられる仮想現実(VR)の技術を使ったゴーグルの活用も進めており、これらの設置場所も検討する。
整備予定の会議室は、現在、被爆者たちの講話会場として使われている。工事中は近くの広島国際会議場(中区)などに代替場所を用意する。(野平慧一)
(2024年12月7日朝刊掲載)
市議会一般質問で、松井市長は「若い世代に被爆者の体験や平和への思いを伝えるのは被爆の惨禍を経験した市の責務だ」と述べた。
市によると、展示・学習スペースは東館地下1階の複数の会議室計約500平方メートルを想定。動線と展示内容は現時点で未定。2027年秋の完成を目指すという。資料館の混雑が常態化する中、被爆の実態をじっくりと学ぶ機会を設ける。
被爆体験の継承に向けて、市は人工知能(AI)を活用して画面上の被爆者と疑似対話をできる装置を製作中。被爆前後の市街地の様子に触れられる仮想現実(VR)の技術を使ったゴーグルの活用も進めており、これらの設置場所も検討する。
整備予定の会議室は、現在、被爆者たちの講話会場として使われている。工事中は近くの広島国際会議場(中区)などに代替場所を用意する。(野平慧一)
(2024年12月7日朝刊掲載)