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物言わぬ証人に誓い 原爆ドーム世界遺産28年で集会 60人 核兵器廃絶へ祈り

 原爆ドーム(広島市中区)が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されて7日で28年を迎え、記念集会が9日、現地であった。被爆の実態を伝える「物言わぬ証人」を前に、参加者約60人が核兵器廃絶への誓いを新たにした。

 被爆者団体や連合広島など11団体でつくる核兵器廃絶広島平和連絡会議が主催。県被団協(箕牧(みまき)智之理事長)の熊田哲治事務局長(67)たちが献花し、参加者全員で黙とうした。

 熊田事務局長はあいさつで、日本被団協のノーベル平和賞受賞決定に触れ「原爆ドームがあるのは先人たちの熱意と努力の結果。人類が犯した最後の負の遺産となるよう核兵器廃絶を求めていこう」と語った。(野平慧一)

(2024年12月10日朝刊掲載)

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