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平和賞 笠岡からも願い 被爆者団体など 記念の看板設置

 岡山県原爆被爆者会笠岡支部と市非核平和都市宣言啓発実行委員会は10日、日本被団協のノーベル平和賞受賞を祝う看板を笠岡市の「かさおか平和のひろば」に設置した。授賞式が同日開かれるノルウェー・オスロに向け、笠岡から核兵器廃絶を願うメッセージを発信する。(谷本和久)

 「68年間にわたり核兵器廃絶を世界に訴える活動 2024日本被団協 ノーベル平和賞受賞」と書いた横約180センチ、縦60センチの金属製で費用は約7万円。製作した支部と実行委の名も記した。支部長の上小城昌昭さん(84)=城見台=が、市の許可を得て設置した。

 除幕式には15人が出席。上小城さんは「看板を見た多くの人が話題にし、戦争反対の声を広めていただきたい」とあいさつ。市担当者がひろばにある祈念碑の鐘を鳴らした後、除幕した。

 被爆者の上小城さんは日本被団協の取り組みに共感するとともに、笠岡からの情報発信の大切さを実感する。「被爆者も高齢化し活動が難しくなった。半永久的な看板は効果がある」と話す。

 式に出席した胎内被爆者の神原晴美さん(78)は「ノーベル賞受賞や笠岡の看板が核兵器廃絶の動きにつながればうれしい」と述べた。

(2024年12月11日朝刊掲載)

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