被爆ピアノ 慰霊の演奏 ノーベル平和賞コンサートで使用 安芸区の追悼碑前で80人祈り
24年12月11日
市民グループ「ひろしま被爆ピアノ友の会」による原爆犠牲者への慰霊の演奏が10日、広島市安芸区の中野第二公園内の原爆死没者追悼碑前であった。7年前にノルウェー・オスロ郊外であった「ノーベル平和賞コンサート」で使われたピアノで5曲を演奏。住民たち約80人が核兵器廃絶への思いをかみしめた。
同会が2025年の被爆80年に向けて市内約200カ所の慰霊碑前で計画する演奏の一環。爆心地から約3キロの宇品地区(現南区)の民家で被爆したアップライト型のピアノで、近くのピアノ講師石崎則子さんが「アメイジング・グレイス」や「イマジン」を奏でた。
ピアノは17年に非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))がノーベル平和賞を受賞した際にオスロへ空輸され、音色を響かせた。
この日は日本被団協のノーベル平和賞の授賞式当日。夫が仁保(現南区)で被爆した新藤愛子さん(81)=安芸区中野=は「オスロまで行ったピアノのきれいな音色に、核兵器のない平和な世界が一番だとあらためて感じる」と聞き入っていた。(二井理江)
(2024年12月11日朝刊掲載)
同会が2025年の被爆80年に向けて市内約200カ所の慰霊碑前で計画する演奏の一環。爆心地から約3キロの宇品地区(現南区)の民家で被爆したアップライト型のピアノで、近くのピアノ講師石崎則子さんが「アメイジング・グレイス」や「イマジン」を奏でた。
ピアノは17年に非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))がノーベル平和賞を受賞した際にオスロへ空輸され、音色を響かせた。
この日は日本被団協のノーベル平和賞の授賞式当日。夫が仁保(現南区)で被爆した新藤愛子さん(81)=安芸区中野=は「オスロまで行ったピアノのきれいな音色に、核兵器のない平和な世界が一番だとあらためて感じる」と聞き入っていた。(二井理江)
(2024年12月11日朝刊掲載)