英語スピーチコン栄冠 中国地区でAICJ高の石井さん 米での経験反映 平和の道筋語る
24年12月12日
AICJ高(広島市安佐南区)1年石井寧々さん(16)が、中国地区高校英語スピーチコンテスト(実行委員会主催)で優勝した。米国の学校に通った経験を基に、人種への偏見や太平洋戦争の受け止めを巡る日米の違いを考察し、平和への道筋を論じて評価された。
コンテストは11月下旬に鳥取市であり、中国地方5県の県大会を勝ち抜いた10人が出場。約5分のスピーチで内容や発音、表現力を競った。
石井さんは小学5年から3年間、米アイオワ州で暮らした経験を踏まえ「世界平和への旅路」と題して発表した。現地の小学校で肌の色の違いを気にしない友人と出会い、「色白」を美の基準としがちな日本での思考が偏見の元になっていることに気付いたと説明。「人と人との違いを理解、尊重する教育」がもっと必要だと訴えた。
太平洋戦争を巡っては、現地の小学校では真珠湾攻撃による米国の被害が強調され、原爆を中心に学ぶ広島の小学校と全く異なったと指摘。「異なる視点を受け入れることが、平和を築く鍵になる」と結んだ。
日頃から小説で英語に親しみ、ドキュメンタリー映画を見て英語力を磨く石井さん。来年2月に東京である全国大会に向け「手ぶりを加え、もっと表情豊かに話したい」と意気込む。(治徳貴子)
(2024年12月12日朝刊掲載)
コンテストは11月下旬に鳥取市であり、中国地方5県の県大会を勝ち抜いた10人が出場。約5分のスピーチで内容や発音、表現力を競った。
石井さんは小学5年から3年間、米アイオワ州で暮らした経験を踏まえ「世界平和への旅路」と題して発表した。現地の小学校で肌の色の違いを気にしない友人と出会い、「色白」を美の基準としがちな日本での思考が偏見の元になっていることに気付いたと説明。「人と人との違いを理解、尊重する教育」がもっと必要だと訴えた。
太平洋戦争を巡っては、現地の小学校では真珠湾攻撃による米国の被害が強調され、原爆を中心に学ぶ広島の小学校と全く異なったと指摘。「異なる視点を受け入れることが、平和を築く鍵になる」と結んだ。
日頃から小説で英語に親しみ、ドキュメンタリー映画を見て英語力を磨く石井さん。来年2月に東京である全国大会に向け「手ぶりを加え、もっと表情豊かに話したい」と意気込む。(治徳貴子)
(2024年12月12日朝刊掲載)