被爆樹木 歳月に耐え堂々 広島市内8ヵ所巡るイベント
24年12月16日
原爆の熱線や爆風を耐え抜いた樹木を見て歩く「被爆樹木めぐり」が14日、広島市内であった。約40人が、寺社や公園計8カ所に根を張る「もの言わぬ証人」と向き合い、被爆の惨禍や平和について考えた。
東区の二葉の里第二公園を出発し、被爆樹木を見学しながら、中区の禿翁寺(とくおうじ)まで約3キロを約2時間かけて歩いた。
爆心地から約1・8キロの明星院(東区)では、樹齢350年を超すソテツを観察。案内役の樹木医堀口力さん(79)=西区=は「爆心地側が反対側と比べて成長が遅れるため、爆心地側に傾いている」と説明した。続いて本堂を原爆による焼失から守った安楽寺の大イチョウや鶴羽根神社に残る巨大なクロマツも見た。
中国四国博報堂と中国新聞社が主催する「緑の伝言プロジェクト」の一環。五月が丘小3年瀬戸口新さん(9)=佐伯区=は「ひどい傷が残っているけど、堂々と立っていてすごい。大事に守っていかないといけない」とじっと見つめていた。(木原由維)
(2024年12月15日朝刊掲載)
東区の二葉の里第二公園を出発し、被爆樹木を見学しながら、中区の禿翁寺(とくおうじ)まで約3キロを約2時間かけて歩いた。
爆心地から約1・8キロの明星院(東区)では、樹齢350年を超すソテツを観察。案内役の樹木医堀口力さん(79)=西区=は「爆心地側が反対側と比べて成長が遅れるため、爆心地側に傾いている」と説明した。続いて本堂を原爆による焼失から守った安楽寺の大イチョウや鶴羽根神社に残る巨大なクロマツも見た。
中国四国博報堂と中国新聞社が主催する「緑の伝言プロジェクト」の一環。五月が丘小3年瀬戸口新さん(9)=佐伯区=は「ひどい傷が残っているけど、堂々と立っていてすごい。大事に守っていかないといけない」とじっと見つめていた。(木原由維)
(2024年12月15日朝刊掲載)