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[被団協ノーベル平和賞] 「核廃絶の訴え 引き継ぐ」 高校生平和大使4人 帰国会見

 日本被団協へのノーベル平和賞授賞式に合わせてノルウェー・オスロを訪れた高校生平和大使4人が帰国し、14日に東京都内で記者会見を開いた。被爆者の体験などを伝えた現地での活動に手応えを感じ、核兵器廃絶の訴えを若い世代が引き継ぐ決意を新たにした。

 4人は8~12日に現地に滞在し、10日の授賞式に出席した。被爆4世の基町高2年甲斐なつきさん(17)=広島市西区=は労働組合団体で原爆被害を説明した際の様子を紹介。投下直後の広島を見た曽祖父の原爆への怒り、長崎で被爆した曽祖母の苦しみに大きな反応があり、「ノルウェーで2人の思いが伝わったのがうれしかった」と話した。

 長崎市の長崎東高2年津田凜さん(16)は、たいまつ行進直前に出会ったノーベル賞委員会のフリードネス委員長から「若者がどう活動を継いでいくかが重要になる。応援している」と声をかけられたと明かした。同市の長崎西高2年大原悠佳さん(17)と、熊本市の九州学院高2年島津陽奈さん(16)も、継続的な取り組みの必要性を語った。(秋吉正哉)

(2024年12月15日朝刊掲載)

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