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「オバマ大統領を呼ぼう」 「ひろしま国」の手紙 ホワイトハウスに届く

■記者 馬上稔子

 オバマ米大統領の被爆地訪問を促すため、中国新聞の定期連載「ひろしま国 10代がつくる平和新聞」の呼び掛けに応じて集まった手紙335通がホワイトハウスに届いたことが29日、分かった。

 仲介したデニス・クシニッチ米下院議員(民主党)の事務所によると、大統領あての手紙は24日、クシニッチ氏自身がホワイトハウスに立ち寄った際、大統領補佐官に手渡したという。

 クシニッチ氏はその場で、広島訪問の実現を強く要請。中国新聞「ひろしま国」編集部あてに電子メールで「原子爆弾が広島にどのような被害をもたらしたのか、米大統領は知る必要がある。子どもたちの活動により、いつか核兵器廃絶の日が来るはずだ」とのコメントを寄せた。

 手紙は、オバマ氏の大統領当選が決まった直後の昨年11月11日付「ひろしま国」40号でジュニアライターが呼び掛けた。被爆者や市民、子どもたちから寄せられた335通は、オバマ氏の母校プナホウ学園(米ハワイ州)の生徒を含む国内外のボランティアが英訳し、クシニッチ氏に託していた。

(2009年7月30日朝刊掲載)

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