×

ニュース

オブザーバー参加を 核禁会議 広島市長、首相に要請へ

 広島市の松井一実市長は19日、2025年3月に米ニューヨークである核兵器禁止条約の第3回締約国会議に日本政府がオブザーバー参加するよう、石破茂首相へ直接要請する方向で調整すると明らかにした。

 松井市長は記者会見で「唯一の戦争被爆国の総理にしっかりと被爆地の声を受け止めてもらいたい。年明けになると思うが、直接お会いして要請書を提出したい」と述べた。石破首相は現時点で参加の可否を明言していない。松井市長は22年12月にも当時の岸田文雄首相と面会し、オブザーバー参加を要請している。

 このほか、松井市長は西区福島町の市道陥没事故で被災した市営住宅2棟を解体する方針も説明した。建物は基礎構造が大破しており、現場の半径30メートル以内では部分的に地盤沈下が続いている。「沈下がこれ以上続くと建物の安全が損なわれることが分かった。入居者にも理解してもらった」と話した。(川上裕、野平慧一)

(2024年12月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ