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静かで厳粛な平和式典に 3市民団体 広島市長に要望書

 被爆80年となる2025年8月6日に広島市が平和記念公園(中区)で催す平和記念式典で、三つの市民団体が19日、静かな環境を整えるよう松井一実市長に要望書を提出した。

 「静かな8月6日を願う広島市民の会」の石川勝也代表(68)たち6人が市役所で松井市長に渡した。今年から式典当日の入場規制を公園全体に広げ、手荷物検査をした点を評価した一方、禁止された拡声器やヘルメットを持ち込み、ドーム周辺でデモ活動をする団体がいたのを問題視。25年へ実効性のある対応を求めている。

 冒頭を除き、非公開で面会後、石川代表は「日本被団協のノーベル平和賞受賞で、来年は世界の注目が集まる。静かな環境の中、世界に誇れる式典となるよう市長から前向きな回答を得られた」と話した。

 市は23年の式典当日に原爆ドーム周辺でデモ参加者の一部が市職員に体当たりしたとされる事件や、各地での要人を狙った襲撃事件を受け、入場規制を強化した。(野平慧一)

(2024年12月20日朝刊掲載)

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