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[被団協ノーベル平和賞] 平和貢献 高校生に何ができる 中区でセミナー 「被爆者の話 自発的に聞こう」

 国際情勢に対する理解を深め、平和貢献の在り方を考える「高校生国際理解セミナー」が22日、広島市中区の市青少年センターであった。6校の25人が参加。戦火のやまない欧州や中東で核兵器使用の危機感が高まる中、日本被団協のノーベル平和賞受賞が持つ意味などについて意見を交わした。

 4班に分かれて意見交換をした。核兵器の非人道性や平和の尊さについて、意識の濃淡がある現状を指摘する声が相次いだ。「日本被団協のノーベル平和賞受賞を良いきっかけに、自発的に(被爆者の)話を聞きにいくべきだ」という意見も出た。

 安田女子高1年の森紗夕妃さん(16)=安佐南区=は「同世代との対話を通して、広島で生まれ育った者として何かできることが自分にもあると思えた」と話していた。

 広島ユネスコ協会などが主催した。元広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパーさん(77)は米国からオンラインで講演し、各地の紛争を巡って米国内で進む意見の分断について語った。(山田祐)

(2024年12月23日朝刊掲載)

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