[被団協ノーベル平和賞] 原爆犠牲者に国補償を 広島 浜住事務局次長が講演
24年12月22日
ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の事務局次長の浜住治郎さん(78)=東京=の講演会が21日、広島市中区であった。被団協の運動の原点である意見書「原爆被害者の基本要求」をテーマに、「戦争をした国が償わなければならない」と、犠牲者への補償の必要性を訴えた。
浜住さんは、1984年に発表した基本要求について、核兵器廃絶と原爆犠牲者への国による補償を求める二つの柱があると説明。国家補償が実現していない点を踏まえ「補償するための援護法が必要だ」と指摘した。
核兵器廃絶については「ノーベル賞は受賞したが、国際社会の現状を見れば大きな課題がある」と強調。「核と人類は共存できないということを世界に知らせなければならない。被爆者がいなくなる中、世界中の人々の課題だ」と語った。
基本要求の策定から40年となったのに合わせ「原爆被害者相談員の会」(中区)が主催し、市民たち約70人が聞いた。(根石大輔)
(2024年12月22日朝刊掲載)
浜住さんは、1984年に発表した基本要求について、核兵器廃絶と原爆犠牲者への国による補償を求める二つの柱があると説明。国家補償が実現していない点を踏まえ「補償するための援護法が必要だ」と指摘した。
核兵器廃絶については「ノーベル賞は受賞したが、国際社会の現状を見れば大きな課題がある」と強調。「核と人類は共存できないということを世界に知らせなければならない。被爆者がいなくなる中、世界中の人々の課題だ」と語った。
基本要求の策定から40年となったのに合わせ「原爆被害者相談員の会」(中区)が主催し、市民たち約70人が聞いた。(根石大輔)
(2024年12月22日朝刊掲載)