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[被団協ノーベル平和賞] 「長い歴史の中での受賞」 箕牧さんら、広島市長に報告

 日本被団協の代表委員で広島県被団協理事長の箕牧(みまき)智之さん(82)=北広島町=が20日、広島市役所を訪れ、松井一実市長に日本被団協のノーベル平和賞受賞を報告した。「長い歴史の中での受賞だ」と述べ、核兵器廃絶へ尽力した先人たちの歩みがたたえられたと伝えた。

 いずれも10日にノルウェー・オスロであった授賞式に出席した日本被団協代表理事の田中聡司さん(80)=西区、高校生平和大使の基町高2年甲斐なつきさん(17)=同=と共に訪問。市役所1階で職員たち約150人から拍手で出迎えを受けた。

 面会で、箕牧さんは松井市長から花束を受け取った。田中さんは、政府が核兵器禁止条約の締約国会議へ少なくともオブザーバー参加するよう働きかけを要請。甲斐さんは現地の若者との交流の様子を伝えた。

 松井市長は祝意を示した上で、二つに分裂している県被団協について「一つになればいいと思っている」と繰り返した。箕牧さんは終了後の報道各社の取材にもう一つの県被団協(佐久間邦彦理事長)との統合を否定した。(下高充生)

(2024年12月21日朝刊掲載)

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