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池田精子さん死去 92歳 被爆者運動に力

 広島で被爆し、被爆者運動や証言活動を長年続けた池田精子(いけだ・せいこ)さんが20日、脳出血のため広島市西区の病院で死去した。92歳。広島市安芸区出身。葬儀は22日に近親者で営まれた。

 広島女子商業学校(現広島翔洋高)1年だった12歳の時、爆心地から約1・5キロの動員先の鶴見町(現中区)で建物疎開作業中に被爆し、大やけどを負った。1956年、被爆者援護のための法律制定を求めて国会請願に臨み、後に広島県被団協(箕牧=みまき=智之理事長)の副理事長を務めた。米国やイタリアなど海外にも出向いて被爆体験を証言した。

(2024年12月23日朝刊掲載)

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