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[被団協ノーベル平和賞] 被団協の功績伝えるノルウェー教材 文科省、活用可否を検討

 文部科学省は19日、日本被団協のノーベル平和賞受賞を機にノルウェーで作られた被団協の功績を伝える教材が、日本国内の平和教育に活用できるかを検討していると明らかにした。参院文教科学委員会で立憲民主党の宮口治子氏(広島)の質問に答えた。

 教材は電子データで、オスロのノーベル平和センターと地元公共放送が作成した。原爆投下時のきのこ雲や被爆直後の焼け野原、被団協の歩みや活動を伝えるビデオ、被爆者の体験を伝える文章などで構成。「被団協とはどんな団体か」など理解度を確認する問いも付けノルウェーの学校に配っている。

 教材については6日の参院予算委でも立憲民主党の森本真治氏(広島)が取り上げていた。19日は望月禎初等中等教育局長が、教材を取り寄せたと説明。「専門家が分析中。平和教育推進の一環として、どのような対応が適当か検討する」と述べた。(堀晋也)

(2024年12月20日朝刊掲載)

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