朝凪(あさなぎ) 祖母への感謝 忘れない
24年12月24日
93歳で亡くなった祖母は、被爆体験を語りたがらなかった。小学生の頃に一度だけ聞かせてくれた。16歳の凄絶(せいぜつ)な体験を忘れたかったのかもしれない。
ノルウェー・オスロであった日本被団協のノーベル平和賞授賞式を被爆3世のカメラマンとして取材した。街はクリスマスのイルミネーションとともに折り鶴で彩られ、「平和」を願うムードだった。
式で賞状を受け取った箕牧(みまき)智之さんの感極まった表情は、これまでの思いがファインダー越しでもよく伝わってきた。参加した被爆者は世界の注目が集まっている今、体験を伝える大切さを再確認したという。
祖母が必死に生きてくれたおかげで自分がいる。家族と何げない時間を過ごせている。祖母の体験や北欧での経験を娘たちに伝えたい。(映像担当・浜岡学)
(2024年12月24日朝刊掲載)
ノルウェー・オスロであった日本被団協のノーベル平和賞授賞式を被爆3世のカメラマンとして取材した。街はクリスマスのイルミネーションとともに折り鶴で彩られ、「平和」を願うムードだった。
式で賞状を受け取った箕牧(みまき)智之さんの感極まった表情は、これまでの思いがファインダー越しでもよく伝わってきた。参加した被爆者は世界の注目が集まっている今、体験を伝える大切さを再確認したという。
祖母が必死に生きてくれたおかげで自分がいる。家族と何げない時間を過ごせている。祖母の体験や北欧での経験を娘たちに伝えたい。(映像担当・浜岡学)
(2024年12月24日朝刊掲載)