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被爆80年事業 広島市と連携 赤十字国際委

 赤十字国際委員会(ICRC)の榛沢祥子駐日代表は24日、広島市役所に松井一実市長を訪ね、意見交換した。2025年の被爆80年事業での連携を確認。日本被団協のノーベル平和賞受賞を踏まえ、「このモメンタム(勢い)をどう活用するかがこれからのステップ」と強調した。

 会談は冒頭を除き非公開。榛沢氏は、平和賞を通じて「希望と、継承の課題が確認された」との見方を示した。スイス・ジュネーブのICRC本部併設の博物館には広島で被爆した子どもの遺品の三輪車を復元した彫刻作品が展示されており、「現地の職員に核兵器の非人道性を訴える作品だと伝えている」と説明した。

 ICRCは平和賞を過去に3度受賞。会談後、榛沢氏は「被爆80年のイベントを企画するみなさんにとって有益なことをやりたい」と話した。この日は広島県庁で湯崎英彦知事とも面会した。

(2024年12月25日朝刊掲載)

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