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[被団協ノーベル平和賞] 授賞式報告 決意新たに 代表理事の本間さん 松江市長を訪問

 ノーベル平和賞を受賞した日本被団協代表理事で被爆2世の本間恵美子さん(74)=松江市=たちが27日、同市の上定昭仁市長を訪問した。ノルウェー・オスロで10日にあった授賞式の様子や平和への思いを伝えた。

 県原爆被爆者協議会の会長も務める本間さんは、被爆者の角エミコさん(91)=同市=たち4人と市役所を訪れた。上定市長に代表団30人やメダルの写真を見せながら「町の至る所に折り鶴のマークや垂れ幕があった」と説明。授賞理由を語ったノーベル賞委員会の委員長スピーチの内容などが書かれた紙を渡した。

 本間さんは、最も感激したのは同委員長の「被爆者の体験談を若者の間や世界で共有するべきだ」との言葉だったと話し、「21世紀の今も戦争がたくさんある。平和の尊さを伝えていきたい」と強調した。上定市長は「戦争の悲惨さへの思いを風化させてはならない」と応じていた。(新山創)

(2024年12月28日朝刊掲載)

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