被団協 きょう首相面会 核禁会議オブザーバー参加要請へ 「決断してもらいたい」
25年1月8日
日本被団協は7日、役員が石破茂首相と8日に首相官邸で面会すると正式に発表した。被団協のノーベル平和賞受賞が決まった昨年10月に石破首相が提案し、招待していた。被団協側は核兵器の非人道性を訴え、3月にある核兵器禁止条約の第3回締約国会議へのオブザーバー参加を求める見通し。参加を検討している首相の反応が注目される。
いずれも代表委員の田中熙巳(てるみ)さん(92)=埼玉県新座市、箕牧(みまき)智之さん(82)=広島県北広島町、田中重光さん(84)=長崎市=たち8人が官邸を訪れる。被団協役員と首相が官邸で向き合うのは2009年11月以来。当時は坪井直代表委員と鳩山由紀夫首相が面会した。
被団協側は今回、核兵器廃絶に向けた政府のリーダーシップに期待。核抑止論からの脱却を首相に求める構えだ。箕牧さんは中国新聞の取材に「オブサーバー参加を決断してもらいたい」と話した。
首相はノーベル平和賞決定直後、田中熙巳さんに面会を電話で提案。招待状を送った。受賞後は、長年の被団協の活動に敬意を表し「業績を顕彰したい」としていた。
面会にはオブザーバー参加を首相に働きかけている公明党の斉藤鉄夫代表や、広島、長崎選出の自民党議員たちでつくる「被爆者救済と核兵器廃絶推進議員連盟」の寺田稔会長、外務省幹部も同席する。(宮野史康)
(2025年1月8日朝刊掲載)
いずれも代表委員の田中熙巳(てるみ)さん(92)=埼玉県新座市、箕牧(みまき)智之さん(82)=広島県北広島町、田中重光さん(84)=長崎市=たち8人が官邸を訪れる。被団協役員と首相が官邸で向き合うのは2009年11月以来。当時は坪井直代表委員と鳩山由紀夫首相が面会した。
被団協側は今回、核兵器廃絶に向けた政府のリーダーシップに期待。核抑止論からの脱却を首相に求める構えだ。箕牧さんは中国新聞の取材に「オブサーバー参加を決断してもらいたい」と話した。
首相はノーベル平和賞決定直後、田中熙巳さんに面会を電話で提案。招待状を送った。受賞後は、長年の被団協の活動に敬意を表し「業績を顕彰したい」としていた。
面会にはオブザーバー参加を首相に働きかけている公明党の斉藤鉄夫代表や、広島、長崎選出の自民党議員たちでつくる「被爆者救済と核兵器廃絶推進議員連盟」の寺田稔会長、外務省幹部も同席する。(宮野史康)
(2025年1月8日朝刊掲載)