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核兵器廃絶「訴え続ける」 広島県被団協理事長の箕牧さんら 被爆80年 原爆慰霊碑に献花

 昨年12月にノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表委員で広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(82)たちが7日、被爆80年となる新年に合わせて広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。核兵器も戦争もない世界の実現に力を尽くすと改めて誓った。

 箕牧さんは県被団協の副理事長2人と事務局長とともに一礼し、花を手向けた。慰霊碑に「老体にむちを打って核兵器廃絶を訴え続ける覚悟だ」と語りかけつつ、「被爆者の高齢化が現実の問題となっている。国民運動として平和な世界を訴え続ける時代にしなければならない」と強調した。

 箕牧さんは8日に日本被団協の他の代表委員たちと首相官邸を訪ね、石破茂首相と面会する。献花後の報道陣の取材に、3月に米ニューヨークで開かれる核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加を強く求める考えを示した。(下高充生)

(2025年1月8日朝刊掲載)

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