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核被害者 実態を証言へ HANWAなど 広島で10月フォーラム

 市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」(HANWA)などは7日、今年が被爆80年になるのに合わせ、10月5、6日に広島市で世界核被害者フォーラムを開くと発表した。国内外から約30人の核被害者たちを招いて実態を伝え「核と人類は共存できない」と強く訴える。

 中区のJMSアステールプラザを会場に海外から約10人、国内から約20人の核被害者たちを招く。他にビデオ参加も見込む。核兵器の材料のウラン採掘に関わった米国の元労働者や米国の核実験場となった中部太平洋マーシャル諸島の関係者たちが被害の実態を語る。広島の被爆者や国の援護区域外で長崎原爆に遭った「被爆体験者」も証言する。

 広島市役所で記者会見した主催団体の一つ「核の無い世界のためのマンハッタン・プロジェクト」共同創始者の井上まりさんは「反核団体や核被害者が連帯を広げ、これ以上被害者を増やさないために何ができるか発信したい」と話した。

 フォーラムは2015年以来の開催。主催団体は会場や招待にかかる費用の寄付を募っている。(下高充生)

(2025年1月8日朝刊掲載)

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