×

ニュース

平和願い伝統の泳法披露 中区の元安川 寒中水泳大会

 広島市中区の元安川で13日、寒中水泳大会があった。江戸時代から伝わる泳法を受け継ぐ神伝流広島游泳(ゆうえい)同志会が主催。寒空の下、12~80歳の約40人が心身を鍛えた。

 静川周(めぐる)会長が「復興途上にある能登の皆さんに元気を伝え、世界平和を願いながら泳ぎたい」とあいさつし、会員が原爆ドーム前の川に入った。午前10時時点の水温は8度。和傘を両手に持って水中を舞う「諸手(もろて)日傘」や、泳ぎながら筆で書をしたためる「水書」を披露し、河岸を行き交う人の注目を集めた。

 広島大水泳部の部員や海上自衛隊の隊員、ボーイスカウトの子どもたちも泳いだ。広島大3年の山崎佑真(ゆうま)さん(21)は「一年の始まりに気合を入れることができた」と話していた。(小林可奈)

(2025年1月14日朝刊掲載)

年別アーカイブ