「うれしいで終わらせない」 ノーベル平和賞授賞式報告会 東区でオスロ訪問の3人
25年1月12日
日本被団協へのノーベル平和賞授賞式に合わせ、ノルウェー・オスロを先月訪れた県被団協理事長の佐久間邦彦さん(80)たち3人の報告会が11日、広島市東区であった。佐久間さんは核兵器廃絶に向け「これからが大切で、『うれしい、良かった』で終わらせてはならない」と強調した。
佐久間さんは、たいまつ行進で核廃絶を訴えたり、被爆樹木の種を届けたりした活動を紹介。国会議員に被爆の健康影響などを説明し「79年前の出来事は過去のことではない。原爆は絶対悪で、なくなる日をこの目で確かめたい」と伝えたと明かした。
NPO法人ANT―Hiroshima(中区)の渡部久仁子理事(44)は、日本被団協の田中熙巳(てるみ)代表委員(92)の受賞演説に言及。原爆犠牲者への国家補償を拒む日本政府を重ねて批判した点を「悔しい、無念、憤りという感情が伝わってきた」と振り返った。広島YMCA(同)スタッフの中奥岳生さん(63)は、米国による原爆投下に至る歴史を若い世代へ伝える必要性を訴えた。
3人は日本原水協と非政府組織(NGO)ピースボート(東京)の企画で渡航した。報告会は県被団協と県原水協が主催し、約90人が聴いた。(下高充生)
(2025年1月12日朝刊掲載)
佐久間さんは、たいまつ行進で核廃絶を訴えたり、被爆樹木の種を届けたりした活動を紹介。国会議員に被爆の健康影響などを説明し「79年前の出来事は過去のことではない。原爆は絶対悪で、なくなる日をこの目で確かめたい」と伝えたと明かした。
NPO法人ANT―Hiroshima(中区)の渡部久仁子理事(44)は、日本被団協の田中熙巳(てるみ)代表委員(92)の受賞演説に言及。原爆犠牲者への国家補償を拒む日本政府を重ねて批判した点を「悔しい、無念、憤りという感情が伝わってきた」と振り返った。広島YMCA(同)スタッフの中奥岳生さん(63)は、米国による原爆投下に至る歴史を若い世代へ伝える必要性を訴えた。
3人は日本原水協と非政府組織(NGO)ピースボート(東京)の企画で渡航した。報告会は県被団協と県原水協が主催し、約90人が聴いた。(下高充生)
(2025年1月12日朝刊掲載)