韓国学生 原爆被害学ぶ 国交正常化60年・被爆80年 15人が平和公園訪問 講話も
25年1月11日
韓国・ソウルの中央大の学生15人が10日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。原爆資料館の見学や県朝鮮人被爆者協議会の金鎮湖(キム・ジノ)会長(79)の講話を通し、被爆の実態や原爆被害に遭った朝鮮半島出身者について学んだ。
金会長は在外被爆者への支援が日本国内の被爆者に比べ遅れた歴史や、日本と国交がない北朝鮮の被爆者が援護から置き去りになっている現状を説明。「原爆と人類は共存できず、若い人たちが自分の問題として考えてほしい」と呼びかけた。
学生たちは韓国人原爆犠牲者慰霊碑なども巡った。宋尙泫(ソン・サンヒョン)さん(25)は「故郷から離れた場所で被爆したつらさを考えさせられた」と話した。
日韓国交正常化60年と被爆80年に合わせて同大が企画。学生は6日から9日まで長崎市でのワークショップに参加していた。(下高充生)
(2025年1月11日朝刊掲載)
金会長は在外被爆者への支援が日本国内の被爆者に比べ遅れた歴史や、日本と国交がない北朝鮮の被爆者が援護から置き去りになっている現状を説明。「原爆と人類は共存できず、若い人たちが自分の問題として考えてほしい」と呼びかけた。
学生たちは韓国人原爆犠牲者慰霊碑なども巡った。宋尙泫(ソン・サンヒョン)さん(25)は「故郷から離れた場所で被爆したつらさを考えさせられた」と話した。
日韓国交正常化60年と被爆80年に合わせて同大が企画。学生は6日から9日まで長崎市でのワークショップに参加していた。(下高充生)
(2025年1月11日朝刊掲載)