被爆者「軽々しい」「不適切」 「原爆後の広島のよう」 ロス山火事跡 米キャスターが表現
25年1月13日
米ロサンゼルスや周辺で続く山火事を巡り、米保守系テレビ、FOXニュースの男性キャスターが12日までに、焼け跡について「原爆を落とされた後の広島のようだ」と形容した。発言したのはジェシー・ウォーターズ氏。焼け跡となった高級住宅街の被害状況を説明する中でこうした表現を使った。
昨年12月にノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表委員で広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(82)は「火災で人が亡くなったのは残念」とした上で「戦争による原爆と火災を一緒にするのは全然違う。真意は分からないが軽々しい発言だ」と憤る。また、「ノーベル平和賞を受賞したが、まだ世界に被爆の実相が正しく伝わっていない。原爆資料館を訪ねてほしい」と話していた。
もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(80)は「火災が大変な被害だったのはニュースで見たが、戦争が原因の原爆と結びつける理由を理解できない。不適切な表現と思うし、被爆者の一人として原爆による被害を例えとして使ってほしくない」と語気を強めた。(神田真臣)
(2025年1月13日朝刊掲載)
昨年12月にノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表委員で広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(82)は「火災で人が亡くなったのは残念」とした上で「戦争による原爆と火災を一緒にするのは全然違う。真意は分からないが軽々しい発言だ」と憤る。また、「ノーベル平和賞を受賞したが、まだ世界に被爆の実相が正しく伝わっていない。原爆資料館を訪ねてほしい」と話していた。
もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(80)は「火災が大変な被害だったのはニュースで見たが、戦争が原因の原爆と結びつける理由を理解できない。不適切な表現と思うし、被爆者の一人として原爆による被害を例えとして使ってほしくない」と語気を強めた。(神田真臣)
(2025年1月13日朝刊掲載)