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原爆創作劇 心にずしり 米独の高校生、けいこ見学 中区

■記者 桑島美帆

 ドイツ・ハノーバー市と米シアトル市の高校生たち19人が29日、広島市中区の広島グリーンアリーナで、原爆創作劇「I PRAY」の通しげいこを見学した。8月2日の公演に向けて練習に励む地元の小中学生たちと一緒に、広島の復興と希望を歌うラストシーンにも加わった。

 「I PRAY」は1996年、被爆2世のダンス講師木原世宥子(ようこ)さんが考案。原爆の悲劇とそこから立ち上がる人々の力強さを描く。けいこを見た高校生たちは、サッカーや虫捕りに駆け回る子どもたちの日常に原爆が落とされ、一瞬ですべてが破壊される場面に息をのんだ。

 ドイツや米国の高校生はYMCAの国際交流プログラムで19日以降に相次ぎ来日。「被爆者から聞いた証言や原爆資料館で見たことが、劇を見て心にずっしり入ってきた」とハノーバー市のレナルト・ショーンさん(18)は話していた。

 2日の公演は午後2時半から中区のアステールプラザで。小学生以上999円。実行委Tel082(227)2884。

(2009年7月30日朝刊掲載)

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