核廃絶 被爆者の願い原点に 平和首長国内会議開幕 会長の広島市長が訴え
25年1月17日
平和首長会議(会長・松井一実広島市長)の国内加盟都市会議総会が16日、東京都武蔵野市で始まった。17日まで。松井市長はあいさつで、昨年のノーベル平和賞を受賞した日本被団協をたたえ「こんな思いは他の誰にもさせないという被爆者の願いを原点に、核兵器の廃絶と世界恒久平和に取り組む」と述べた。
松井市長は被爆者が「全人類の共存と繁栄を願い、つらい体験や核兵器の恐ろしさを世界に伝え続けてきた」と強調。一方、ウクライナや中東情勢を念頭に「第3次世界大戦が勃発しかねない状況」と危機感を示し、「加盟都市の平和への取り組みへの支援を強化したい」と力を込めた。
武蔵野市の小美濃安弘市長は、首都圏で初めて米軍B29爆撃機の空襲を受けた11月24日を条例で「平和の日」に制定していると紹介。「戦争の悲惨さと平和の尊さを語り継いでいく」と誓った。平和を願う市立第三小吹奏楽団の演奏もあった。
85市区町の首長や担当者、市民たち計約300人が参加した。国内加盟都市は1740市区町村。未加盟は長崎県佐世保市だけ。(宮野史康)
(2025年1月17日朝刊掲載)
松井市長は被爆者が「全人類の共存と繁栄を願い、つらい体験や核兵器の恐ろしさを世界に伝え続けてきた」と強調。一方、ウクライナや中東情勢を念頭に「第3次世界大戦が勃発しかねない状況」と危機感を示し、「加盟都市の平和への取り組みへの支援を強化したい」と力を込めた。
武蔵野市の小美濃安弘市長は、首都圏で初めて米軍B29爆撃機の空襲を受けた11月24日を条例で「平和の日」に制定していると紹介。「戦争の悲惨さと平和の尊さを語り継いでいく」と誓った。平和を願う市立第三小吹奏楽団の演奏もあった。
85市区町の首長や担当者、市民たち計約300人が参加した。国内加盟都市は1740市区町村。未加盟は長崎県佐世保市だけ。(宮野史康)
(2025年1月17日朝刊掲載)