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核禁条約への考え問う 市民団体 広島の国会議員に

 3月の核兵器禁止条約第3回締約国会議を前に、市民団体「核政策を知りたい広島若者有権者の会」(カクワカ広島)は、広島を地盤とする国会議員に条約への考えを問う活動をしている。18日は広島市中区で国民民主党の福田玄衆院議員(比例中国)と意見交換。政府のオブザーバー参加へ向け、政界の機運を高めるよう求めた。

 田中美穂共同代表(30)と発起人の安彦恵里香さん(46)は参加への障壁や議員派遣の可能性などを質問。福田氏は「日本は米国の核の傘に頼っており、安全保障環境の緊張も高まっている。バランスを取りながらまずはオブザーバー参加し、国内の機運を高めることが大切だ」と答えた。約2時間の対談後、田中共同代表は「条約参加に対する各議員の優先度を高めるために新たなアクションも考えたい」と話した。

 年明けから前首相の岸田文雄衆院議員(広島1区)ら国会議員7人に聞き取りを求め、うち4人が応じると返答した。立憲民主党の佐藤公治衆院議員(広島5区)とは17日に会い、自民党の寺田稔衆院議員(比例中国)と立憲民主党の東克哉衆院議員(同)からも今後意見を聞く予定。

 ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の役員と広島、長崎両市長は先日、官邸を訪ねてオブザーバー参加を求めた。面会した石破茂首相は態度を明らかにしなかった。(山下美波)

(2025年1月19日朝刊掲載)

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