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「平和が一番」 箕牧さん訴え 修学旅行生に被爆体験 ノーベル賞授賞式後初

 ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表委員で、広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(82)が21日、広島市東区のホテルで、東京から訪れた修学旅行生に被爆体験を証言した。昨年12月の授賞式後初めて。「平和が一番」と訴えた。

 田園調布雙葉小(東京)の6年生約30人を前に、スクリーンに絵や写真を映しながら3歳だった原爆投下時の記憶をたどった。自宅があった飯室村(現安佐北区)にいた箕牧さんは「ピカッ」という光や、「ボロボロになった人」が連なって歩いてきた様子を覚えていると証言。父を捜すため、母たちと市内に入った体験を伝えた。

 一方、ノルウェー・オスロであった平和賞授賞式の様子も紹介。県被団協初代理事長の森滝市郎さんたち先人の名前を挙げながら、被団協の活動を語り、核兵器使用につながる戦争に「反対してください」と力強く求めた。(小林可奈)

(2025年1月22日朝刊掲載)

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