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核禁会議参加国 検証「ほぼ終了」 首相、可否言及せず

 石破茂首相は22日、核兵器禁止条約の第3回締約国会議へのオブザーバー参加について、ドイツなど過去に参加実績のある他国の検証をほぼ終えたと公明党の斉藤鉄夫代表に伝えた。首相との面会後、官邸での取材に斉藤氏が明らかにした。

 首相は日本と同じく米国の「核の傘」の下にありながら過去にオブザーバー参加したドイツやオーストラリアの事例を調べた上で3月の締約国会議への参加を判断するとしていた。斉藤氏によると、首相は「どのような議論で参加が決まり参加してどんな発言や振る舞いをしたのか。大体の状況が分かった」と話した。参加の可否や結論を出す時期への言及はなかったという。

 この日は林芳正官房長官もオブザーバー参加に関し「検討を加速化していきたい」と話した。官邸で参加を求めた立憲民主党や国民民主党の議員でつくる「核兵器のない世界を目指す議員連盟」(非核議連)に答えた。議連事務局長の森本真治氏(参院広島)らによると、林氏は「唯一の戦争被爆国として被爆の実相を伝えることは非常に重要」とも話した。(中川雅晴、堀晋也)

(2025年1月23日朝刊掲載)

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