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保存へ165万円寄付 広島大看護学校同窓会 被服支廠

 広島市南区にある被爆建物「旧陸軍被服支廠」を巡り、南区にあった広島大医学部付属看護学校の同窓会「親和会」が解散に伴う会費の残金165万6378円を保存・活用の費用として広島県に寄付した。

 大崎千津子会長(70)や会員の溝上五十鈴さん(81)たち4人が22日、県庁を訪問。大崎会長が県地域政策局の岡田浩二局長に目録を渡し、感謝状を受け取った。寄付は昨年11月18日付。

 国が所有する被服支廠4号棟は1958~65年、看護学校の学生寮として活用されていた。看護学校は94年に閉校。親和会は会員の高齢化のため今月22日に解散した。被服支廠の建物で寮生活をしていた溝上さんは「寄付金が建物を残していただく一助になれば」と期待した。(河野揚)

(2025年1月23日朝刊掲載)

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