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被団協平和賞 特集ページに 崇徳高新聞部 被爆者の訴え取材 「全ての世代が継承を」

 崇徳高(広島市西区)新聞部が、日本被団協のノーベル平和賞受賞について取材し、校内新聞で特集ページを作った。代表委員で県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(82)たちの声を紹介。「全ての世代が被爆者の思いを継承しなければいけない」と訴えている。

 タブロイド判16ページの新聞のうち見開き2ページを割いた。「若い高校生のこれからに期待している」という箕牧理事長をはじめ、広島の被爆者、平和団体の代表者たち7人の言葉を紙面に刻む。

 中区の平和記念公園や本通り商店街で集めた市民たちの反応を紹介。昨年12月10日の授賞式当日に原爆資料館であったパブリックビューイング(PV)も追った。核兵器保有国が持つ核弾頭数の一覧表も掲載している。

 10月11日の受賞発表直後の週末に休みを返上して取材を開始。授賞式後までの成果をまとめた。崇徳中も含め全校生徒1300人余りに配った。被爆80年に関連した企画も進めており、2年斉藤ひかりさん(17)は「取材を通して聞いた被爆者の話を、多くの人に伝えていきたい」と話している。(下高充生)

(2025年1月24日朝刊掲載)

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