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折り鶴3万7000羽高齢者ら心込め 一部を平和公園へ 庄原

■記者 梨本晶夫

 庄原市尾引町、養護老人ホーム「寿園」のお年寄りたちが、折り鶴づくりに取り組んでいる。30日に広島市中区の平和記念公園に届け、一部は8月6日に庄原市山内町にある原爆犠牲者の碑にささげる。

 10年目となる今年は、お年寄り25人を中心に1年がかりで製作。同ホームを運営する不動会が開く「生きがい文化教室」の参加者やデイサービス利用者も協力し、計約3万7千羽集まった。

 「寿園」の入所者で4千羽折った藤田秋子さん(84)=同市春田町=は、「広島市内の叔母といとこを原爆で失った。横浜市内に住んでいた当時、空襲で目の前の小学生が撃たれた光景も忘れられない。犠牲者の冥福と平和を祈り、真心を込めて折っています」と話していた。

(2009年7月30日朝刊掲載)

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